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教育業界で「学習する組織」を目指す仕組みづくりとは?

あらまし

今日は社員全員でWithdom武蔵小杉校に集まってミーティングをしました。

「会議」という表現を使うと、重々しい雰囲気が出るというか、形式ばかり先行する話し合いのイメージがあるというか、、、もっと気軽に、クリエイティブな場にしたい!ということで、あまり会議という表現は使わずにいきたいですね。

さて、今日のミーティングは、チームビルディングを目的として開かれました。

チームビルディングとは、メンバーそれぞれの成長を促しつつ、組織として目的を追求していくための活動のことです。

 

私たちは教育系スタートアップとして会社を立ち上げてから2年程度で、社員もたった5名しかいないにも関わらず、

  • 学習塾Withdomの運営
  • 学びのコンテンツProgressTime
  • eポートフォリオアプリtyotto me

という複数の活動を行なっています。

そのため、「事業をいくつも展開しすぎなのでは?」という声を聞くこともあります。

しかし、私たちはどの部門においてもそれが事業として独立しているという認識は持っておらず、全部が連携して初めて自分たちのやりたい教育が届けられると考えています。

 

複数の部門がお互いのフィールドでの理想や課題点を共有し、違った見方から意見を交換することでシナジーを生むことができると考え、今回のミーティングを設定しました。

 

…と理想を掲げてミーティングを設定したものの、具体的に何をやるかはその場で決めることにしてあったので、まずはミーティングの目的設定とルール決めから始めることになりました。

まずは場を暖めるための「チェックイン」

一般的にアクティブラーニングと呼ばれる対話的な学びの場で大切なのは、当たり前ですが「対話をすること」です。

スポーツもそうですが、最大のパフォーマンスを発揮するにはウォームアップが必要です。

刺激的でクリエイティブな対話をするためのウォームアップとして「チェックイン」という活動を行います。

とは言いつつもやることは非常にシンプルです。

「最近あったよかったことや、個人的なニュースは何ですか!?」

メンバーが順番にこの問いに答えるだけです。

  • 「今朝電車に乗ろうとして、ちょっと遅れて間に合わないかなと思ったんですけど、遅延していてちょうど乗れました!」
  • 「いつも通る公園で猫が集まっていて和みました。」
  • 「朝活で毎日読書をしていて、生活リズムが整った毎日をおくれていておすすめです!」

仕事に関係ないことでも構いません。いや、仕事に関係ないことを言いましょう

ちょっとした笑いをとるくらいの気持ちで、元気を出してサクサク進めます。

何も一人10分発表しろ!という大げさなことは全く必要ありません。

足を崩して、リラックスして椅子に座り、楽な雰囲気で30秒くらいずつ話すだけです。

これで一気に話しやすい空気を作ることができ、本題に向かってメンバーのボルテージが上がっていきます。

「そんなちょっとの活動で変わるものか!」とどこかで疑ってしまう方、騙されたと思って一度取り入れてみてはいかがでしょうか。

ミーティングの目標設定とルール決め

さあ、ウォームアップが済みました!元気と笑顔が出たところで本題に入っていきます。

まずはミーティングの目標を設定します。ここも、代表である新井からトップダウンで指示をすることはありません。

「目標どうしようか?」

という問いを元に話し合いがスタートします。

チェックインで場が暖まっていることもあり、どんどん意見が出てきます。

  • メンバーのモチベーションを上げる
  • 社内情報を共有する
  • ビジョンをすり合わせる

という3つが目的としてまとまりました。

部門それぞれが別事業として存在するより、全体としてどう進んでいくかという「ビジョン」があってこそ、自分たちで会社を立ち上げた意味がある、という結論に至りました。

 

さて、目標が決まった後はルールを考えることになります。

「話し合いにルールなんて必要?」という考えもあるとは思いますが、とりとめのない話し合いになってしまったり、不必要に感情的になってしまうことを防ぐためにも、ルールを設定することは有効な手段となります。

もちろん、「ルールなしで話し合いをしよう」というルールを敷いたミーティングも目的を達成するために有効であれば積極的に使うべきです。

 

「ミーティングをより意味のあるものにするために、何より楽しいものにするためにはどうしたら良いか?」という問いが投げかけられました。

こちらもどんどん意見が出てきます。

  • 心理的安全性を保つ
  • 明るいミーティングにする
  • 会話を止めない
  • PC・タブレット・スマホは一切開かない
  • BGMを流す
  • 質問は最後までしっかりと投げかける
  • 人の話を最後まで聞く

ということにまとまってきました。

「心理的安全性」とは、安心して発言できる雰囲気といったところでしょうか。

自分の発言がその場に与える影響を気にしてしまい、萎縮して話ができないような状況ではクリエイティブで楽しい話し合いは生まれません。

心理的安全性を高めるための一つとして、「明るいミーティングにする」というものが上がりました。

暗いミーティングだと、声を出すのもハードルがありますよね。

そもそも暗いミーティングにならないためには、、、と考える中で、「BGMを流す」や「会話を止めない」というルールが出てきました。

 

意見を待つために時間を取ると無言の時間が生まれ、「暗い」という印象を持ってしまいます。

アクティブに話し合いを進めるためにも、一対一での会話のときのようにテンポよく会話をしていくことをルールとしました。

互いの顔を見る機会を減らし、ミーティングを暗くする要因としてPC・タブレット・スマホの存在が上がったので、全てなしにしてみることになりました。

 

最後の2点

  • 質問は最後までしっかりと投げかける
  • 人の話を最後まで聞く

については、ルールにするまでもなく当たり前かと思います。

話し合いが熱を帯びてくると忘れられがちなので、あえて明文化しました。

言葉というものは、省略すればするほど相手に伝わる情報にブレが出やすくなります。

誰かに質問をするときも、しっかり日本語を組み立て、疑問形で聞かなければ論点がわかりません。

「〜だと思うんですけど。。。」で暗に質問を投げかけるのは表現の一つかもしれませんが、具体的に何を聞きたいかまで述べるべき、という結論に至りました。

「〜だと思うんですけど、〜という状況はまず正しいですか?」

という質問が理想です。この後は確認が取れた事実に対して次の話し合いを進められますね。

 

「人の話を最後まで聞く」という項目もほぼ同じです。話し手が最後まで話す前にわかった気になって話し始めてしまうと、やはりズレが生まれます。

質問において論点が明確になっていなければ、回答を焦らずに質問をもう一度促すようにします。

 

これらを守ることで、話し合いが浮ついたものではなく、参加者全員にしっかり伝わりつつ進められます。

論理的な思考力や推論力もこれを徹底することで伸ばせると思っています。

ルールはこれらが設定され、本題へと入りました。

もちろん、ルールは絶対ではないので、必要に応じて追加したり、削除したりされます。

KPIと今後のビジョンの共有

ミーティングの目標の達成を目指して、まずは部門ごとの共有を行う時間を取りました。

まずはKPIを数値ベースで共有しました。

KPIは、自分たちのやりたいことを実現するまでにどのようなステップを踏めば到達できるかを具体的に示した指標のことを言います。

塾であれば、問い合わせ数や受験相談の数がそれに当たります。

「なんか順調そう」といった感覚ベースの報告では、具体的にどう順調なのかが伝わりません。

数値ベースでしっかりと共有を行うことが大切です。

KPIの共有の後は、今後の展望の共有です。

こちらは数値ではなく、イメージを中心とした理想が多くなります。

2020年の大学入試制度改革を目指して始まる新しい塾の教育「Withdom2.0」は、そのタイトル付けや内容の新しさが非常にワクワクするものでした。

Withdom2.0の詳細も随時弊社のメールマガジンや記事でご紹介していくので、ぜひご覧いただければと思います。

続いて社員ProgressTimeを実施

各部門の状況をよく理解できたら、ここからが楽しいところです。

自分の持っている考え、自分の部門の状況、他の部門の状況を全て総合して、今後の展望を話し合っていきます。

もちろんですが、今後の展望に正解はありません。

より良い教育を提供していくために何ができるか、部門は関係なく話し合いを行います。

話し合いの切り口はやはりWithdom 2.0の草案です。

テクノロジーが発達し、社会のあり方が大きく変わると予想され、より身近なところでは入試制度が変わる今、どのような教育を提供していくかを考えるのはとても楽しいことです。

Withdom 2.0では、個別指導が大きく変わります。

今までのように、講師が生徒に一方的に学習内容を伝えたり、学習計画を立ててあげたりは全て無くなります。

生徒の主体性を育むための「問い」を中心としたコーチングによって、成長を促します。

 

この草案に対し、ProgressTimeに参加を促し、主体的で対話的な学びを日常とさせたり、tyotto meを利用して活動をポートフォリオ化し、振り返りの機会を与える等の案が次々上がりました。

 

ルールに基づき、電子機器の利用は一切禁止されている中、それぞれが他部門の議事録を事前に全て頭に入れてあり、さらに日頃から読書等のインプットを重ねているので、質の高い意見が驚くべきスピード感で出てきます。

メンバーの自己重要感こそ大切にすべき

このような活動ができているのも、一人ひとりの役割は違えど、自分の役割を全うすることがより大きなビジョンを実現すると全員が確信できているからだと思います。

「目先の目標を達成できればいい」

そんな視野が狭い働き方は今の時代に合っていないのかもしれません。

誰もが自分の役割・責任感・やりがいを自覚しながら働けるチームを作っていきたいですね。

伊藤 哲志
伊藤 哲志
tyotto Inc. リードエンジニア / 1994 / 幼い頃からロボティクス・コンピューターサイエンスに触れたことでテクノロジーに深く興味を持つようになりました。AO入試で東京工業大学の情報工学科に入学してからは、学業と並行してIT企業でのインターンや教育工学研究室での研究を行い、教育×ITをテーマに活動を続けてきました。考えを文章で発信したり、組織づくりを行ったりすることも好きで、日常的に社内・社外に発信しています。