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塾でのICT活用の実例10件! テクノロジーは使って当たり前の時代です。

リードエンジニアのイトウです。

台風の影響でここ2日間天気が悪いですね。MacbookとiPadを常に持ち歩いている身としては、雨天はヒヤヒヤします。昨日は連日の猛暑の流れで半袖半ズボンで家を出てしまい、寒さで辛い思いをしました。反省を生かして今日はジーパンをはいて、ユニクロのポケッタブルパーカーを羽織って来ました。体調管理に気をつけていきたいですね!

さて、株式会社tyottoでは社員の会議が毎週月曜にありまして、それは自社で運営する学習塾ウィズダムで行なっています。先週もいつも通り会議を終えて、部屋を出ると夏休みで自習に来ている高3の生徒がいました。

教室の備品のiPadを手元に置き、何やら箱を開けようとしているので声をかけてみると、Apple製のワイヤレスイヤホン「AirPods」でした。

話を聞いてみると、映像授業サービス「学びエイド」の授業を見ようとしていて、そのために新しく買ったAirPodsをペアリングしようとしているところとのこと。最新のデジタル機器を楽々使いこなして、勉強に活用しようという姿勢がとても素晴らしいと感じました。

テクノロジー大好きの僕としては嬉しい限りです。

早いもので、ウィズダムが開校してからそろそろ2年になります。今では当たり前という感覚になっている教育現場でのICT機器の利用について久々に驚きをもらったので、改めて自社塾でどのような活用をしているかをまとめてみようと思います。

目次

  1. Wi-Fiが講師・生徒に無料提供されている
  2. iPad Air2が備品として4台あり、自由に利用できる
  3. 生徒自身のスマホやタブレット端末の充電も自由にできる
  4. コピー機は講師・生徒が自由に利用できる
  5. 映像授業をスマホですぐに見ることができる
  6. 指導内で講師がiPad Proやノートパソコンを活用している
  7. iPad Proを所有している生徒が、参考書をスキャンして効率よく持ち歩いている
  8. 中学生がiPhoneアプリでプログラミングを学び、成果を報告してくる
  9. 指導で立てた学習計画はアプリに登録してオンラインで管理している
  10. 生徒の来校状況をオンラインで管理している

1. Wi-Fiが講師・生徒に無料提供されている

講師・生徒は塾のWi-Fiを自由に利用することができます。後で詳しく書きますが、映像授業サービス「学びエイド」の動画を生徒が視聴したり、講師が指導の中で使いたい情報をすぐインターネットで探して提示したりという活動に役立っています。

教育現場でのWi-Fi導入は、実は家庭用アクセスポイントを設置すればいい、というものではありません。塾ではまだ問題になる機会は少ないかもしれませんが、例えば教室の生徒全員である動画を見るとき、ある生徒は読み込みが完了して見始めているのに、他のある生徒はまだ読み込み中だったりするということが起こる可能性があります。

教育現場で利用するアクセスポイントは、同時に多数の端末と通信したり、均等にデータをやり取りするための工夫がなされています。これらの情報は、毎年お台場で開催されている教育系の最新情報を共有するイベント「New Education Expo」で仕入れています。

アクセスポイントの実物展示や動作の様子の紹介動画などもあるのでおすすめですよ。

ウィズダムで使っているルーターは大学のアクセスポイントなんかでも使われている大型のものです。

社員用・講師用・生徒用でネットワークを分離していて、パスワードによる保護とMACアドレスフィルタリングを有効化してセキュリティを確保しています。

電子機器から直接プリンタを動かせるのは社員・講師のみに制限しています。多分開放しても大丈夫なんですけどね。

2. iPad Air2が備品として4台あり、自由に利用できる

もともとは指導の中で立てた学習計画をiPadでシステムに登録していたので、その名残でiPad Air 2が5台あります。1台は後ほどご紹介する来校管理の端末として使っているので、残り4台が生徒や講師が自由に使えるようになっています。

勉強に取り組むときに時間を計ったり、今日の計画を確認したり、調べ物をしたり、スマートフォンでは画面が小さいというときはiPadが活躍します。

端末数に対して日常的に使う生徒が多くないので、とりあえず4台で足りているという状況です。生徒自身でiPad Pro(12.9インチの大きいもの!)を所有している生徒もいます。

3. 生徒自身のスマホやタブレット端末の充電も自由にできる

先ほどのiPadを充電するスペースがあり、ケーブルや充電器が何セットかあります。iPadも夜のうちに充電しておけば昼間は充電しなくても大丈夫なので、その時間は生徒たちが自由に使って良いことになっています。

映像授業を見たり、計画を立てたり、調べ物をしたりするにも、バッテリーが切れてしまってはできませんよね。今の生徒たちはきちんと「充電してもいいですか?」と聞いてきてくれるので大したものです。

4. コピー機は講師・生徒が自由に利用できる

コピー機(左)となぜか背の高さを競っている生徒たち

教室には大型のコピー機があります。スキャンしたものをメールで送ったり、USBメモリに保存したりする機能もついている優れものです。ちなみに困ったとき電話サポートに質問したら数時間以内に駆けつけて直してくれるというズバ抜けたカスタマーサポートもついています!

生徒はプリントをコピーしたり、過去問をコピーしたりするのに許可は必要ありません。大人でも手こずる両面コピーの設定や拡大・縮小を自分たちで難なくこなしています。

入ったばかりの生徒が困っていると、他の生徒が声をかけて助けてあげたりしています。新しく入った講師さんに生徒が教えるなんてことも。いい雰囲気ですね。

講師さんはWi-Fi経由でコピー機にアクセスすることができます。iPadやMacbookを活用している講師さんもいるので、彼らは必要な資料をすぐに印刷して活用しています。

5. 映像授業をスマホですぐに見ることができる

ウィズダムでは、全生徒が追加料金なしで学びエイドの映像授業を見ることができます。

自分のスマホを教室のWi-Fiに繋いで、イヤホンをして映像授業を見る。そんな光景もよく見ます。学びエイドの授業は講師がメインで映ることはなく、板書が大きく映るので、ノートがわりにスクリーンショットを使うことができます(社長直々にこう使って欲しいと言われました!)。

デジタル機器を活用して効率よく勉強できていますね。

6. 指導内で講師がiPad Proやノートパソコンを活用しいる

今年の3月にiPadがまた新しく発売されました。それまではiPad ProというシリーズはApple Pencilというタッチペンを利用することができましたが、iPad Airシリーズでは使えませんでした。iPad Proでは、スマートフォンなどが人の手を認識する静電容量方式とは別のセンサーを内蔵していて、ペンと手を区別することができます。

また、ペンの精度も凄まじく、筆圧も含めて普通のペンより書きやすいと思うほどです。

僕はこの手書き入力に憧れて、ローンを組んでiPad Pro 10.5インチを購入したのですが、、、

なんと、その半額程度でApple Pencilが利用できるiPadが3月に発売されてしまったのです!

ウィズダムの講師さんの中には、この新しいiPadとApple Pencilを活用してオリジナルのノートのまとめを作って生徒に渡している人もいます。

質問対応のときもすぐに取り出して使えて、拡大縮小や色分け、直線を引くなどの多彩な表現方法で解説をすることができると評判も良好です。

僕もあと少し我慢していれば…!

他の講師さんはノートパソコンを活用しています。なぜかはわかりませんが、Macが多いですね。MacbookかMacbook Airを使っている講師さんが3人ほどいました。

さすが現役大学生、タイピングから検索まで難なくこなし、必要な情報を瞬時に探し出してきます。

そんなITリテラシーの高い講師・生徒たちをまとめるリーダー・小形教室長は先日タイピングの音がうるさいと言われ、ちょっと落ち込んでいました。

最近のMacbook/Macbook Proシリーズのキーボードはキーの深さが浅く、音がペタペタうるさいという問題がありますね。最新モデルで改善されたという噂ですが、どうなんでしょう。

7. iPad Proを所有している生徒が、参考書をスキャンして効率よく持ち歩いている

生徒は生徒で、iPad Pro 12.9インチを持ち歩いている子もいます。ノートパソコン並みの大画面で、小さい文字もくっきりと見ることができます。

あるとき、その生徒が背表紙を切ってページをバラバラにした参考書を持ってきて教室長にデータにできないか相談していました。

重い参考書をデジタル化したら効率的なんじゃないかと考えたようです。

教室のコピー機はスキャン用のトレイもあるので、セットしておけば自動で両面コピーができます。しばらくたったあと見てみたら、200ページほどの本がスキャンされ、iPadで読めるようになっていました。

もう重い思いをして教科書を持ち運ぶ時代は終わりつつあるのかもしれませんね。

8. 中学生がiPhoneアプリでプログラミングを学び、成果を報告してくる

中学2年生の男の子で、プログラミングに興味を持っている子がいます。iPhoneアプリ「プログラミングゼミ」でブロックをくっつけるような形で行う「ビジュアルプログラミング」に取り組んでいます。

塾に来たときも、「早く勉強を済ませてプログラミングをやりたい」と言って頑張って取り組んでいます。僕が教室に言って話しをするときは毎回どんなものを作ったかを聞く会になります。

同じ動作をするプログラムでも、どうしたらより短くできるかを考えたり、見やすくするにはどうしたらいいか考えたりと、やっていることはプログラマのリファクタリングと同じです。

作っているのはシューティングゲームなのですが、キャラクターのデザインやストーリーまで全部自分で考えているのだからさらに驚きます。

tyottoのロゴが敵キャラにされていたのは笑いました^^;

9. 指導で立てた学習計画はアプリに登録してオンラインで管理している

ようやく僕のセクションになります。

ウィズダムの生徒たちは全員、自分のスマートフォンにtyotto meというスマホアプリを入れてBYOD(Bring Your Own Device)の形で利用しています。

このアプリでは、

  • 学習計画の登録
  • 指導の振り返り
  • 学習計画に取り組む際の時間の計測
  • 学習計画への取り組みに対する振り返り
  • 講師とのメッセージのやり取り

をすることができます。

生徒たちはtyotto meを起動したスマートフォンを手元に置いて日々勉強に取り組んでいます。僕は普段教室には常駐せずオフィスで仕事をしていますが、常に生徒たちの頑張りが見えるので状況を詳細に把握できています。

10. 生徒の来校状況をオンラインで管理している

こちらもtyotto meシステムの機能の一部です。

教室に関連づけられた生徒の来校状況を管理する機能がついており、玄関にタブレット端末かノートパソコンを設置してブラウザから専用画面を開くだけで、生徒の来校状況をシステムに記録することができます。

いつ、誰が、どれくらい塾に来ているのかが分単位で把握できるので、生徒の状況をより繊細にキャッチしたり、面談で保護者に状況を正確に伝えたりすることができています。

来校・下校のタイミングで任意のメールアドレスに通知を送ることができるので、夜遅くなりがちな受験生の親御さんに好評です。

まとめ

自社塾ウィズダムを振り返ってみると、ICT機器の利用という点でも確かに自分が中高生の頃通っていた塾とは明らかに違うと改めて感じました。

これらの活用例は、特に「ICT活用を推進していこう!」というように進めたものではありません。それぞれが身の回りにあるICT機器を上手に利用して、勉強に便利なように、指導に便利なように、教室運営に便利なようにと改善を繰り返した結果こうなったというだけのことです。

  • ICT機器を導入しても、生徒たちが使えるかわからない
  • 目的外の利用が増えてしまわないか心配

そんな悩みはICT機器やアプリに限った話ではありません。

ネガティブな側面を考えることは必要ですが、ときにはそれらを深刻に捉えすぎず、ポジティブな側面を追求する熱量でどんどん推し進めていくことも大切だと思います。

新しい時代を生きる生徒たちと一緒に、新しい教育を作っていきたいですね。

伊藤 哲志
伊藤 哲志
tyotto Inc. リードエンジニア / 1994 / 幼い頃からロボティクス・コンピューターサイエンスに触れたことでテクノロジーに深く興味を持つようになりました。AO入試で東京工業大学の情報工学科に入学してからは、学業と並行してIT企業でのインターンや教育工学研究室での研究を行い、教育×ITをテーマに活動を続けてきました。考えを文章で発信したり、組織づくりを行ったりすることも好きで、日常的に社内・社外に発信しています。