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tyotto meを実際に指導に当たる講師に積極的に利用してもらうには?

tyotto meを活用した塾運営を始めるにあたり、現場の講師さんも一緒になって取り組んでいく必要があります。導入校での事例を元に、その方法の一例をご紹介します。

ICTの導入以外でも、新しい取り組みを現場に広めるためには細心の注意が必要

教育現場以外のどんな組織でも、多くの場合新しい取り組みを浸透させていくことは多大な労力を必要とします。

上層部の決定を「業務命令だから」と現場に伝えていくことがもっともシンプルな伝達手段ではあります。しかし、そのようなトップダウン型の指示をすることが、新しい取り組みによる成果を最大化させるとは限りません。

新しい取り組みをする以上、それによって何らかのメリットを生もうと考えているはずです。
そのメリットを得るための手段は、単に新しい取り組みを考えることだけではありません。
それをしっかりと関係者に重要性とともに周知させ、全員で取り組める環境を作ることまで含めて100%以上の成果を得られるのです。

現場の講師さんと対話し、一緒に考えていく

現場の講師さんは、学生アルバイトであることも珍しくありません。

学生だから指示だけしてそれに従わせればいい、という考え方ではなく、一人の教育者として尊重して一緒に教育を考えていく必要があります。

tyotto meを導入するにあたり、まずはそのことを周知させます。

「生徒の学習計画の管理を全てアプリでやります。」

 

若い講師さんであれば、スマートフォンに日常的に慣れ親しんでいるので、その便利さはよく知っていますし、操作にも習熟していることがほとんどです。

教育にアプリを導入していく、ということについて、この時点で前向きでない講師さんはあまりいません。

次に、具体的に日々の業務がどう変わるかを伝えます。

「指導の中で、学習計画の確認をアプリで行なってください。」

「指導の中で立てた学習計画を、生徒自身がアプリに入力するよう伝えてください。」

「指導が終わったあと、指導の振り返りに取り組むよう伝えてください。」

このように、具体性のある指示をすることが大切です。

 

自分たちが受けてきた教育や、今まで行ってきた指導のイメージが教育のイメージとして身についている(メンタル・モデルと言います)ため、アプリを指導に導入すると聞いても直感的にイメージできない場合も多々あるかと思います。

まずは、具体的な指示をして、日々の行動のイメージをしてもらいます。

 

講師さんが日々の業務で何をするかがだいたい把握できたら、その時点で感想を聞いてみるのが良いです。

「以上がこれから指導でやってほしいことです。何か質問や、懸念はありますか?」

実際に現場で指導に当たる教育者としてどう思うか、何か懸念点があるか、それをどう解消したら良いかを聞きます。

これは講師さんを尊重し、主体性を持ってもらうためだけに伝えるのではなく、講師さんが暗黙知として持っている「理想とする教育」を引き出し、形式知に変換しつつ塾としての教育を改善していくヒントを得るための対話でもあります。

運用が始まってから、日常にするまでが難しい

「スマホアプリを使って学習を管理する」という考え方は講師さんのメンタルモデルの中に存在しない場合、継続できないことも出てくるかもしれません。

「計画を入れるのを忘れてしまいました。」

紙でできた計画立てシートは毎回問題なく記入を促せていたのに、アプリになった途端にできなくなってしまうということも十分起こり得ます。

「自分のスマホを使う・アプリを使う」というスタイルが、塾の業務のうちの一つという意識を消し去っているのかもしれません。

導入を促す教室長の役割として、そのメンタルモデルを徐々に変えていき、自分のスマホを活用するのがBring Your Own Device(BYOD)として社会では一般的になりつつあることや、ICTを活用した教育こそ今後重要となってくることをしっかりと伝えることが必要です。

 

「できない理由を挙げる」のではなく、「どうしたらできるか考える」

そんな考え方を多くの人が持つ必要があると気づかせてくれたのも教育現場へのICT導入でした。

 

ICT機器が絡むと、端末の不具合やネットワークの不具合など、今までなら取られなかった時間が発生しがちなのは間違いありません。
しかし、今後IoTがより日常になっていくような社会で、IT機器に対する向き合い方をスキルとして身につけないことはデメリットでしかないと考えています。

お互いに情報交換しつつ、前向きに辛抱強く頑張っていく気持ちを持って、ICTを取り入れた教育を楽しんでいきましょう。

伊藤 哲志
伊藤 哲志
tyotto Inc. リードエンジニア / 1994 / 幼い頃からロボティクス・コンピューターサイエンスに触れたことでテクノロジーに深く興味を持つようになりました。AO入試で東京工業大学の情報工学科に入学してからは、学業と並行してIT企業でのインターンや教育工学研究室での研究を行い、教育×ITをテーマに活動を続けてきました。考えを文章で発信したり、組織づくりを行ったりすることも好きで、日常的に社内・社外に発信しています。