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変わりゆく若者の価値観、危うい塾経営から脱却するためのマネジメントとは?

今年もいよいよ、残り僅かになってきましたね。
塾業界にとって、この時期は冬期講習などでご多忙かと思います。体調にはくれぐれも注意してください。自分の体調だけでなく、塾の関係者、生徒の体調管理も忘れずにしましょう。

今回は、塾の運営する上で必要不可欠なマネジメントについて、記事を書きましたので、一読していただけると幸いです。

こんな問題を抱えていませんか?

塾運営をしていると色々な悩みがあるかと思います。昔も今も、よく挙げられるのは、

「集客がうまくいかない」
「生徒の成績が伸びない」
「保護者から求められる事が多くなってきて、対応が追いつかない」
「現状上手くいっているが、このままでいいのだろうか・・・」
「現場に疲れが見える」
「講師、生徒、塾長、それぞれにコミュニケーションの壁を感じる」

等、挙げるとキリがないですね。。。例えば、「生徒の成績が伸びない」の項目はいかがでしょうか?教育業界に携わってきた方であれば、どういう子どもが成績が上がるのか、なんとなく気付いているかもしれません。それでも、成績が伸びない子どもがいるのは何故でしょうか?

他には、「講師、生徒、塾長、それぞれにコミュニケーションの壁を感じる」ことについてはいかがでしょうか?
例えば、塾経営者からすると、教室長、講師の人にはもっと動いて欲しい、この方針に沿って取り組んで欲しい等、思う所はたくさんあるかと思います。

また、講師からすると、このようにすれば、もっと子どもたちに良い教育を届けられるので、会社の制限があって、動きづらい、理想の教育に近づけない、、、といった声を聞きます。

これらの要因の一つに、「マネジメント」が大きく絡んでいます。

パワーマネジメントはもう古い。。。

パワーマネジメント、それはつまり、トップダウンで一方通行の指示をだす、マネジメントです。このようなマネジメントは、基本的に階層型組織となります。

階層型組織とは、従来の企業組織構造形態の一つであり、権威と責任を組織のトップに置き、命令や指示が一つの指揮命令系統を通じて、上から下へと降ります。通常は、社長、部長、課長、係長、一般社員というような階層別に組織されております。この構造モデルはピラミッドのような図式で、「ピラミッド型組織」「ヒエラルキー型組織」と呼ばれることもあります。

https://www.edrawsoft.com/jp/hierarchical-organization-structure.php

この組織体制が主流となったのは、軍隊での組織構造を参考にされて、出来たものだと言われています。

この組織構造のメリットは

・仕事が細かく分けられ、作業の専門性と効率性とも高めます。
・問題が起こる場合には責任を区別しやすいです。
・職場ルールが明確化されて、社員の行為束縛には便利です。
・昇進の流れがはっきりとしているから、企業の人材安定に役立ちます。

このような組織構造のいるような、ひと昔まえの管理職やリーダーは「俺についてこい!」タイプが多かったように感じています。よく言えば背中見せながら親分肌。悪く言えばワンマン。いわゆるパワーマネジメントです。

しかし、今の時代、パワーマネジメントは通用しません。それは何故でしょうか?

その理由は変化の激しい世の中になっているからです。一昔前では、同じやり方で通用する時代でした。過去の経験則から、このやり方に違いない、こうしたら上手くいくというやり方で答えをだすことが、容易でした。

しかし、1年前に当たり前だったことが通用しなくなることが増えました。1年前どころか、たった半年で過去の産物となってしまうことも珍しくありません。

若者の価値観の変化

今の若者の特徴について挙げると、

・貢献意欲はあるが、自己肯定感は低い
・やりたいことが見つけたい
・柔軟な働き方をしたい

などが挙げられます。

上記の「貢献意欲はあるが、自己肯定感は低い」ことについて、特に現代の傾向かと思っています。「貢献意欲」が高いということは、物質的な豊かさより、精神的な満足感を求める傾向がより高まっているといえるかもしれません。

つまり、何か「やりがい」や「手ごたえ」を求めているともいえるでしょう。

しかし、管理職からすると、部下に対して、「働かせにくい」と感じることがあるでしょう。

例えば、新人社員にレベルの高い仕事を頼むと、最初は時間がかかるものです。仕事の進め方が身についていなかったり、会社の基準に達するまで何度もやり直しなど、スムーズに遂行できない理由はさまざまあります。
そういう負荷を乗り越えて新人は成長し、生産性を高めていくものです。

ですが、今日ではレベルの高い仕事を頼んでも、本人の自己肯定感が低く、モチベーションを低下させる恐れ、他には残業過多となってしまうため、任せづらいという声もあります。

つまり、日本の若者は精神的な充足を求めています。若者が求めるものは、人とのつながりや、自分が誰かの役に立っているかどうか、世の中に対して自分は意味があるのかどうか、などといった、充実感なのです。

物理的に、ではなく、精神的に満たされたいと思っています。だから、SNSが流行り、「いいね!」等と押してもらうことが、モチベーションに繋がる要因にもなっています。

現場が成長しなければ、今後に集客にも影響、、、

上記のような悩みを抱える塾の特徴としては、経営者が変わりたいと思い、部下に発信しても変わることが難しいという声も多くあります。

ですが、変わらなければ、どうなるでしょう?

現代の塾業界における指導方法として、集団授業や個別授業、オンライン授業、AIを用いた教育があります。
また、それらを混ぜ合わせたハイブリッド型の塾と、古いものから新しいものまで、幅広く健在していることかと思います。
学習塾に関してはフランチャイズ化が進み、全国的な展開をおこなっている学習塾も登場しています。

ということは、これまでとは違い、何か策を練っておかないと多かれ少なかれ近い将来、資本力やブランド力を持つ競合に淘汰されてしまうという時代がやってくることになるでしょう。

また、ブランド力があっても、変化できない塾は淘汰されていく時代が必ずやってくるでしょう。一般企業においても、大企業の経営が難しく、安定しているとは言えない時代になりました。

それほどまでに、時代の変化によって、技術の進歩、求められる人材が変わる、子どもの人口が減っていく、といった様々なことがより複雑になり、経営が難しくなることは言うまでもありません。

では、どのような対策が必要でしょうか?
答えは様々です。マーケティングや、指導方針等、時代の変化に対応した戦略が必要かと思います。その中で、大事なのは「実行する人」つまり現場の自立です。

コーチングの必要性について

コーチングとは、一言で言うと、「自発的行動を促進するコミュニケーション」です。コーチング を少し説明すると、関連性が強い「セラピー」、「カウンセリング」と比較するとわかりやすいと思います。

セラピーは施術行為により癒し効果を与える、カウンセリングは問題解決を行います。この2つに共通していることは、過去や現在に着目していることです。

コーチング では未来に着目し、どうしたい、どうなりたいかということを問うコミュニケーションを重要視します。
これによって、主体的な行動を促すことができます。つまり、コーチングを行うことで、自発的な行動を促進させ、創造力、発信力が身につきます。

一方で、ティーチング(指導)はコミュニケーションが一方通行であり、知識を与えます。デメリットは自発性が奪われ、受け身となります。
つまり、考えない、言われた通りにする指示待ち型状態となりやすいです。
もちろんメリットも多くあります。その一つに即効性という特徴があり、コーチングには即効性はありません。

マネジメントでは、このティーチングとコーチングの両方が必要となります。

マネジメントできていれば、生徒、講師、塾長の関係性が非常に良くなる

当たり前のように聞こえますが、生徒、講師、塾長の関係性が良い状態を保つことは至難なことだと思います。

ですが、先ほどのティーチングとコーチング を良いバランスでマネジメントをしていると、関係性が良くなり、心理的安全性が保たれながら、良い方向に向かっていくことが可能です。

実際、弊社の運営しているWithdomでは、講師同士の関係性、講師と生徒の関係性、生徒同士の関係性が良いと常々感じています。

例えば、講師同士がご飯に行き、リフレクションについて、語ったりしています。こんな教育を目指すべきか、Visionベースから落とし込み、今後の若者にはどんな教育が必要か?リフレクションの理想の形とは?等、自発的に現場が動いていて、運営が回っています。

あくまで、一例ですが、様々なところで、良い効果が生まれており、やはり、指導と対話がうまく融合されたマネジメントによるものだと感じています。

ティーチングとコーチング を合わせて、今後も生き残れる塾へ

これからの塾は時代の変化に対応する必要があり、塾の特徴、時代性、強み、貢献性を発信する必要があります。

そのためにも、今までとは違うマネジメントによって、塾に関わる「人」が変化し、成長することが、より良い塾が変わる、そして、教育が変わる第一歩となると信じています。

今一度、周りを見渡し、自分と関わる人たちが、どのようなマインドであり、何がしたいのか?何がこの人には適任なのか?ということを考えながら、相手を尊重し、話し合う機会を設けてみてはいかがでしょうか?

山本剛史
山本剛史
大手IT企業でのSE、人材コンサルベンチャーでのキャリアコンサルタントを経てtyottoにジョイン。"情熱"と"遊び心"を持って、「本当にやりたいことを学べる教育を作る」ことを目指して開発・組織づくりに取り組む。