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アクティブラーニングと塾への影響

「アクティブラーニング」

2020年の教育制度改革もあり、再び話題になった言葉ですが、塾にもまったく無縁の話ではないことだと思います。

そのため、そもそもアクティブラーニングとは何かということから、今後の塾とはということについて書かせていただきました。

違う考えをお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんが、一つの意見として聞いていただけたらと思います。

アクティブラーニングとは

学校教育法第30条第2項では、学校教育において重視すべき三要素は、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的・協働性・多様性」と言われています。

これに適した学びの手法がアクティブラーニングです。

文部科学省が出している用語集の中では、具体的な学び方の例として発見学習や問題解決学習、体験学習、調査学習、グループディスカッション、ディベート、グループワーク等が挙げられています。

学び方の例がいくつかあるように、アクティブラーニングには決まった方法はなく、共通して言えることは、一方通行の授業ではなく、参加者が能動的に参加できるものということです。

元々は大学に向けて発表されたもの

近年よく聞くアクティブラーニングですが、起源を辿ると2012年8月に中教審で発表された「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申)」にまで遡ります。

この答申のタイトルは「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~」はあまりにも長いので、業界では「質的転換答申」と呼ばれていたりします。

「質的転換」とは、学生の「受動的な受講」から「能動的な学修」への転換のことです。

簡単にいうと、学生が受け身で授業を受けるのではく、主体的に授業を受けられるものに転換しようという話です。

これは「主体的に考える力を育成する大学へ~」とタイトルに入っている通り大学に向けて発表されたものであり、これをきっかけに多くの大学でアクティブラーニングが行われてきたと言われています。

高校でもアクティブラーニングが求められるように

2014年12月22日の「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について」という中教審の答申の中は、高校における「アクティブ・ラーニング」について述べられています。

答申資料で、「課題の発見と解決に向けた主体的・協働的な学習・指導方法であるアクティブ・ラーニングへの飛躍的充実を図る」と述べられ、高校の指導の中でもアクティブラーニングに力を入れられるようになりました。

また、高大接続の答申でも、大学入試制度改革について書かれている中で、アクティブラーニングの重要性についても語られているため、入試においても大事なものとし、現在ではアクティブラーニングが中学や高校までに影響を与えているのです。

学習指導要領改訂案では

2017年2月14日に発表された学習指導要領改訂案では、アクティブラーニングという言葉が明記されなくなりました。現在では「主体的・対話的で深い学び」という言葉で表現されています。

これには賛否両論の多くのパブリックコメントが寄せられており、それだけ注目されているものだとわかります。

時代に合わせて教育は変化しなければならない

では、なぜこうした教育の変化が起こっているのでしょうか。

これは中教審答申にもある通り、昨今の急速なグローバル化や少子高齢化、その他社会問題などの社会の変化が要因であると考えられます。

重厚長大が主流の大量生産の時代においては、与えられた条件のもと、指示されたことをいかに早く正確に取り組めるかが問われてきました。

しかし、AIやIoT、ロボットといったテクノロジーの発展により、今までのような与えられた条件のもと、指示されたことを取り組むのはそれらのテクノロジーに代替されてきています。

約10~20年の間に今ある職業の49%の職業が機械に代替されると言われている時代です。

そんな時代ではクリエイティビティのような0から1を生み出す創造力が求められるようになってきています。

世には無い新しい製品をいち早く生み出さなければ、自国を発展させていくことが難しい時代になっているのです。

そんな時代の中で、今まで同様の知識偏重の詰め込み型教育だけでは、社会を生き抜いていくことは難しいのではないでしょうか。

教育が今後社会で必要な力をつけるために行うものであるならば、社会が変われば子どもたちが将来を幸せに生き抜くために必要な力は変わるということです。

社会が変わっているのに教育が変わらない方が不思議な感じがしますよね。

教育が変われば塾のあり方も変わる

教育が変われば塾も変わるというのは、何も変なことではありません。

塾は教育業界に属している訳なのですから、教育が変わっているのに塾がそのままというのは、おかしいのではないでしょうか。

やはり塾は変わっていかなければならないと感じます。

また入試の変化も塾に新たなニーズを与えるものだと感じています。

大学入試制度改革が行われることで、今までの知識偏重のテストから、学力の三要素が問われるテストに変化すると言われてます。

また多くの大学ではAO入試が導入されるようになりました。AO入試の元祖と言われる慶應義塾大学SFCのAO入試をはじめとし、あの東京大学でも2016年からAO入試が始まり、今では多くの大学でAO・推薦入試というのは一般化されています。

そして早稲田大学の政治経済学部では文系学部にも関わらず、数学が受験科目に課されると言われています。

このように社会、そして教育が変化することで大学入試も大きく変化しています。

これらの入試に対策するためにも、ただ勉強するのではなく、キャリア教育などで自分の将来や進路について考える時間を設けること、アクティブラーニングで「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的・協働性・多様性」を育むことというのは大事になるのではないでしょうか。

そうなれば、塾へのニーズも必ず変わるのではないかと私は思っています。

学校でやれば良いと思われる方がいるかもしれませんが、その理屈でいうと塾でやっている勉強の内容だって学校でやればいいことなのです。

そのため、今後教育が変わっていけば、塾も変わらなければならないと思います。

まとめ

今後、社会が変化し教育が変化することで、塾も変わっていかなければならないと思います。

塾へのニーズを正確に読み取り、今から少しずつ対策していくことが大切なのではないでしょうか。

アクティブラーニングだけなく、少し話に出ましたがキャリア教育も重要だと言われています。また確かな学力をつけるためにPDCAサイクルで学習することも文科省で発表されていることです。

やれることは、色々あると思います。

もし、何からやろうか悩んでいるのであれば、弊社と共に良い教育を提供することを目指しませんか。

ご連絡いただければ、必ず力になります。

もし、すこしでも変わりたいと思っている方がいらっしゃいましたら、以下の問い合わせフォームからお問い合わせいただけると幸いです。

鈴木 敦
鈴木 敦
tyotto運営の塾で受けた授業をきっかけに自分の価値観・やりたいことに気づき、高校卒業とともにジョイン。"百折不撓"を信条に、tyotto meやProgressTimeを取り入れた学びの場をデザインしている。