先日のユニバースクールさんのインタビューでも、生徒のモチベーションを上げるということは、今後大事になってくるという話しがありました。
今後塾でも生徒のモチベーションを上げるということは必要な力になってくるかと思います。
仕事もそうですが、モチベーションがなければ中々捗りませんよね。
今回はそんなモチベーションについて、お伝えしていきたいと思います。
「モチベーション」とは「動機(づけ)」、「刺激・やる気」という意味を持つ単語になります。「動機」は、「人が行動を起こしたり、決意したりする時の直接の(心理的な)原因・きっかけまたは目的」という意味を持っています。
簡単に言うと、人が何か行動をする時に持つ内的なエネルギー「やる気・意欲」のことです。
主にモチベーションには二つの要素があります。
外発的動機付けと外発的動機付けと言われるものです。
まずは外発的動機付けです。
これは会社で例えると、昇格・降格、インセンティブ、叱責などの評価のような環境や人などの外部から影響を受けることが要因で行動を起こすことが特徴とされています。
メリットは以下のようなことが挙げられるのではないでしょうか。
・評価や報酬など、汎用性が高く誰にでも実践しやすいこと
・内発的動機付けが難しい場合でも、強い動機付けを与えられること
・短期間で効果があらわれること
・適正な評価や公平な報酬などの場合、内発的動機付けのきっかけを与えることがあること
・内発的動機付けとうまく組み合わせることで相乗効果を発揮すること
デメリットもあります。
・基本受動的なものになるため、主体性がないこと
・基本受動的なものになるため、持続性がないということ
・大きな成果がでにくい
・自己の成長に繋がりにくいことがあること
・外発的動機付けが続くと、より強い動機付けが求められるようになるなど、効果が薄まること
次に内発的動機付けです。
内発的動機付けとは、物事に興味や関心を持つことで意欲が湧き、達成感や満足感、充実感を得たいという、人の内面的な要因によって動機付けられることです。
外発的動機付けよりも内発的動機付けの方がいいと一般的に言われていたりします。
メリットは以下のようなことが挙げられるのではないでしょうか。
・自発的な動機付けのため、外的要因に関係なく行動が持続すること
・主体的に行動を促せる
・自己の成長に繋がるやすいこと
・マネジメントによっては、さらなる内発的動機を引き出すことができること
デメリットもあります。
・動機を引き出すために、時間がかかる可能性があること
・内的要因の個人差があり、凡用性が低い
・マネジメントが難しい
勉強にに対するモチベーションが低いと、このようなことがあるかと思います。
・勉強の効率が悪くなること
・勉強の質が悪くなること
・勉強しなくなる、持続しなくなること
・勉強に楽しさが感じられなくなること
・精神的に病む、憂鬱になること
モチベーションが低いと、勉強に無駄に時間がかかったり、質が悪くなったりするということは容易に想像つくと思います。
しかし、私の友達にいたように精神的に病んでしまうような場合もあるのです。
逆に勉強にに対するモチベーションが高いと、次のようなことがあります。
・集中して勉強を行うことができる充実感を持って働けること
・簡単には諦めくなること、持続できること
・前向きに取り組めること
モチベーションが高いと、効率良く勉強できたり、前向きに取り組めるようになる傾向があると思います。
ここまでモチベーションについて色々と話しましたが、塾として私たちは一体何をすればいいのでしょうか。
成功体験はその人の自己肯定感をとても上げてくれることだと思います。
また、生徒が勉強が嫌いな理由の主な原因が成功体験の不足です。
できない、解けないからこそ、勉強が嫌いになってしまします。
それではモチベーションを保つことはできません。
まずは小さなことでもいいので、多くの成功体験を積ませてあげることが、モチベーションの向上やモチベーションの維持に繋がると思います。
目標設定の目標とは、大きな目標である第一志望校がどこか、目標とする点数は何点なのかという目標と、日々の細かい目標ことを指します。
勉強をした先が明確でなければ、中々勉強を続けることは難しいのではないでしょうか。
目指すものがなければ、何をやればいいのかもわかりません。
もし、志望校などの目標が決まらないのであれば、しっかりと目標を立て、生徒にそれを意識させなければなりません。
また、受験の場合は目標達成の時まで、まだ目標までの道のりが長いので、細かい目標を立てることで、達成感を感じること、そして成功体験を積ませることができるので、モチベーションの維持、向上に効果があると思います。
またキャリア教育を通して、将来のことを考えながら目標設定することで、より強い内発的動機付けをすることができ、勉強を頑張ることができるのではないでしょうか。
今日やることが何か、明日は何をやればいいのか、これが明確であればあるほど、生徒はモチベーションを保つことができるのではないでしょうか。
逆に目標はあるけれど何をすればいいのかわからなければ、モチベーションを低下してしまいますよね。
自分で何をすればいいかを見つけ出せる生徒もいるかと思いますが、そうではない生徒に対しては何をやればいいかを明確にしてないと、結局行動できませんよね。
私も学生時代、何をやればいいのかわからず塾に行き始めたので、これは大事ではないかと思います。
また、勉強でモチベーションの維持が困難な理由として、一人孤独に作業をしなければならないということがあります。
一人孤独に勉強していては、楽しくもないですし、充実感も得られにくいですよね。
なので、モチベーションの観点からすると、たくさんの人と一緒に勉強するのがいいのではないでしょうか。
とにかく、多くの人に見られているという状況を作り出すことで、モチベーションを高く維持したまま勉強を進めることができるのです。
これを専門用語でいうと客観的自己注視状態と言います。
周りの視線を感じることで、サボる気持ちが弱くなるという状態です。
これをうまく活用することで、勉強を継続させることも比較的容易になります。
また、なかなか友達とスケジュールが合わない場合でも、Twitterで勉強アカウントを検索すると非常に多くのアカウントが見つかります。
その人たちもお互い勉強のために励ましあっています。
テクノロジーが発達し、映像授業や便利な学習アプリなどがたくさんある時代のため、塾は必ずしも教えるだけというわけではなくなっていると思います。
そのため生徒のモチベーションを上げるサポートも非常に需要な役目になると思います。
そして、塾でモチベーションを上げるといっても、適当に何かやればいいわけではありません。
どういう意図でどんな風に生徒のモチベーションを上げるのかをしっかりと考え、生徒と接していかなければならないのではないでしょうか。
弊社の塾では教えるということはほとんどなく、生徒のモチベーションを上げることに注力した指導をしています。
もし、生徒のモチベーションを上げるためにどうしたらいいのか、どんなことができるのか、興味ある方がいらっしゃいましたら気軽にご連絡ください!