LIFE SHIFT – 「人生100年時代」の到来

LIFE SHIFT – 「人生100年時代」の到来

こちらはNew Education Expo 2018のレポート記事の一部です。

目次の記事がありますので、よろしければ初めからお読みください。

http://tyotto.co.jp/education/290

LIFE SHIFT – 「人生100年時代」の到来

「人生100年時代構想会議」にてリンダ・グラットン議員が提出した資料では、2007年に日本で生まれた子どもは107歳まで生きる確率が50%あるとされています。

アメリカ、イタリア、フランス、カナダでは、2007年生まれの子どもの50%が到達すると期待される年齢は104歳であり、日本がもっとも高い予測となっています。

また、現在、日本の55歳から64歳の就業率はニュージーランド、スウェーデン、ノルウェーについで第4位であり、55%を超えています。

2007年に生まれた子どもは執筆時点で小学生です。

この世代が100歳を超えて生きるということは非常に驚くべきことです。

僕は今24歳なので、100歳まで生きる確率は50%はおそらくいかないものの、可能性は十分あると思います。

決して他人事ではない、という心境でセミナーを受講していました。

人生100年時代においては、今までのような「教育→雇用→退職後」という3つのステージの人生モデルが変わるだろう、との予測も立てられています。

今の社会では、多くの職業では60代をすぎるとそろそろ引退が見えてくるところだと思います。

しかし、人生100年時代においては、60〜70歳で退職しても、人生があと30〜40年続くのです。

そのような時代になってくると、今までのような「教育→雇用→退職後」の人生のモデルでは、退職後の部分が長くなることになります。

現行の制度のままその状態になると、老後の生活費が人生80年の時代からあと20年分必要になってきます。

その分の生活費は、一体どこから捻出すればいいのでしょうか?

人生100年時代においての課題の一つは、今までより長くなった分の人生をどのように維持するかということです。

ここで、「健康寿命」という言葉を出します。健康寿命とは、健康上問題ない状態で過ごせる寿命ということです。

つまり、寝たきりの状態や、認知症の状態は含まれません。

人生100年時代論において、今までより長くなった数十年が健康寿命であるのかは注目すべき点です。

人生が長くなったとしても、それを自分らしく過ごせるかどうかが重要です。

本稿では、健康寿命も伸びるという想定で考えていきたいと思います。

人生の新しいモデル

今までの人生のモデルは「教育→雇用→退職後」でした。

健康寿命が長くなった社会では、これはどう変わるのでしょうか?

1. 専門性をより掘り下げた人材が生まれる

一人の人生が長くなるということは、その分今取り組んでいることを深める時間が増えるということです。

手についた職であったり、多くの状況を見て判断してきた経験に基づいた判断力は、その人の経験でしか得られないものです。

そういった経験をさらに積み重ね、アウトプットし続ける時間が伸びるということは、社会にとってより良い成果をもたらす可能性があります。

2. 時代の変化に合わせた「学び直し」が必要になる

テクノロジーの急速な進化に伴って、社会も急速に変化していっています。

このような時代においては、自分が積み重ねてきたスキルや経験が一気に陳腐化する可能性すら大いにあります。

そんな中、自分らしい人生を歩んでいくためには、どうしても「学び直し」が必要になってきます。

僕はエンジニア業もやっているのでそちらの話を少しさせていただくと、昔はウェブサイト等を配信するための「サーバー」といわれるコンピューターを自分で購入して、配線して、OSをインストールして準備していたそうです。

しかし、クラウドコンピューティングが発達し、サーバーを時間単位で事業者から借りることで一切パソコンの組み立て等を行わなくてもサーバーを準備することができるようになりました。

昔で言う「インフラエンジニア」は、実際に機器を配線したり、ディスクを交換したりする作業もあったようですが、今はそういった操作をすることなく、Webブラウザ上でボタンを操作するだけで「インフラエンジニア」と呼ばれるだけの仕事ができてしまいます。

「従来の方法が必要になる現場もあるだろ!!!!」

いますよね。こう言うことを言う人はどこにでもいます。

しかし、必要とされる人数はどんどん減っていくことは間違いないのです。

そんな時代の中で、自分の職を失わないためには、必要に応じて知識やスキルをインプットする学び直しが必要になってきます。

3. フリーランス的な働き方が一般的になる

一人ひとりのスキルや経験がより専門的になったり、学び直しによって今までにない分野の知識を複合的に持つ人材が生まれてくると、働き方も多様になってきます。

テクノロジーもわかって、金融のこともわかって、農業にも詳しい人

そんな、今では「変わった人」が、一般的になってくるのです。

そのような時代では、企業が求める人材は一括採用では見つけることは難しいでしょう。

専門性がある人に、必要な範囲のみ依頼して仕事をこなしてもらう、フリーランス的な働き方が一般的になっていくと思います。

まとめ

このような人材の変化によって、今までのような3ステージの人生モデルは無くなります。

学び、仕事、自己理念の探求、余暇などの生活を送る中で、他の誰とも違う人物像になっていく、そんなマルチステージな人生モデルが到来するのです。

人生100年時代に向けた課題

以上のような時代を迎えるにあたり、課題となってくるのはなんでしょうか。

おそらく、シンプルなことだと思います。

変化を受け入れ、それに対応できるよう学び続ける能力を身につけること

これさえあればどんな社会にも対応できると思います。

自分がそのような時代に向き合っていく世代だからこそ、下の世代に教育を与えるのではなく、一緒に作っていくという意識で活動していきたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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