「テクノロジーで教育をアップデートする」株式会社メイツ遠藤社長が語るICTとは #3

「テクノロジーで教育をアップデートする」株式会社メイツ遠藤社長が語るICTとは #3

こんにちは!tyottoの鈴木敦(すずきあつし)です。

今回は塾人インタビュー第3弾。前回の個別進学塾ipsim(イプシム)の山本玄塾長に続き、進学塾メイツや個別指導塾WAYSを運営する株式会社メイツ代表取締役の遠藤尚範さんにお話を伺いました。



塾運営を行いながら、現場での課題を基にICT作成も行う遠藤さんにICTの選び方や活用方法を語っていただきました。

経歴

大学時代の塾講師バイトで、ずさんな運営・指導体制への義憤を抱き、自ら学習塾を立ち上げることを決意。2010年に大学時代の友人と学習塾を始める。2013年には首都圏に2教室を展開し、生徒は80名を超える。この時期に教育アプリの開発もスタート。今では、首都圏に15教室を展開し、生徒数は約1000人、そしてアプリ開発では「英検®アプリ」をはじめとする独自アプリを作成し提供している。

ICTを作るきっかけとは

ーーーそもそもなぜICTに目をつけられたのですか?

本来、講師や教室長の仕事は生徒にしっかりと向き合い、やる気を引き出すことだと思うのですが、多くのスタッフが生徒のいない時間から働いていますよね。

生徒対応とは関係のない無駄な時間をなくしたり、効率よく勉強を教えるためにもテクノロジーの力が必要だと思いICTに目を向けました。

ーーーそうなんですね!ICTは元々自分で開発しようと考えていたのですか?

当初は、iPadでその時存在しているアプリを使う予定でした。しかし、今でこそICT教育というのが話題になり様々なICTが使われていますが、当時は今ほど優れたものがありませんでした。
その時私の中では、すでにこういうものが欲しいというイメージがあったものの、それがなかったので自分たちで作ろうと開発を始めました。

目的を明確にしてICTと向き合うことが大切

ーーーICTを取り入れるか否かの判断基準はどうしたらいいのでしょうか。

まず、明確な目的や導入後イメージを持たずして導入すると失敗します。

「アプリを導入するだけで良い」と決して思ってはいけません。このICTツールが作られた目的は何か、どのように利用できるのかを理解したうえで、使用者としてどのような目的でどう利用するかをイメージしなければなりません。

もし、弊社が何かICTツールを導入するなら、担当者を決め、どのようなイメージで何を目的として導入するのかを明確にしてから導入します。

ーーーどのような目的で導入するのかを明確にすれば良いんですね。

とはいってもその判断が難しいというのも事実です。

弊社の英検アプリのようなICTツールであれば、どのような目的で導入後はどう使うのかをイメージしやすいよう、「これに対して結果を出す」というのを明確にしていますが、最近は「ICTで全て良くします」というのが多く、しっかりと見極めるのが難しいです。

ーーー確かにそうですね。ではどのように見分ければいいのでしょうか?

いきなり何十万円もかけて導入しようとしなくてもいいのではないかと思っています。

とりあえずiPadを1台買って、無料アプリを使って教室で運用してみるとかで。

まず最初の小さな一歩を踏み出してみるのが大事だと思います。

小さなことでも始めると良かったと感じたり、ダメだなと感じる部分がでてくると思います。それが今後選ぶ基準になるのではないでしょうか。

この基準をしっかりと作るためにも様々な最初の一歩を踏み出すことが大事です。

そうすると、これはうちの方針に合っているから活用しよう、生徒対応は対面でやったほうがいいと気づくことができます。

だからこそ、私はICTに良し悪しはないと思います。
結局は塾でどのような目的で使うのか、その目的に合っているのか、合っていないのかで変わってしまいますからね。自分の塾に合ったICTを見つけることがポイントです。

学習塾のあり方と今後の展望

ーーー今後はどんな塾を目指していますか。

今年は教室を20教室まで展開して、来年は40教室を目標にしています。

そのためにもテクノロジーに任せられることはテクノロジーに任せて、その分、人にしかできないことに大きく力を入れ、効率よく塾運営をしていこうと考えています。

具体的に言えば、生徒のモチベーションアップ、生徒の気持ちをわかるのは現場の人なので、その辺りはICTではなくProgressTimeでカバーしていきたいですし、生徒のことを考えるのが先生の仕事ですから、その他の仕事はICTで置き換えたいです。

ーーーProgressTimeの宣伝までしていただきありがとうございます!(笑)

ーーー夏休みにもICTを活用されて夏期講習をやるとお伺いしたんですが。

今年の夏期講習26日間は都立入試対策コース5科目(英語、数学、国語、理科、社会)をタブレット教材のみで指導します。

自社開発のアダプティブラーニング教材「atom」という教材を生徒一人一人がタブレットを使い学びます。基本的に講師が指導するということはありません。

夏期講習で生徒が利用するアプリの画面例

ーーー指導しないんですか?

何か質問されたら答えますがタブレット教材の中で解決できるようにしているので指導はしません。

そのため、講師1名で30名の生徒を見ることができます。

じゃあ講師さんは何もしないのか、というとそうではなく、生徒がうまくアプリを使えるようにサポートしたり、モチベーションを上げたりなどの生徒対応・管理に力を入れて見回りをします。

やはり講師さんが何もしなくて良いというわけではないし、ICTは万能ではないのでそこは勘違いしてほしくないですね。

ーーー対面の人と人との関わりは重要なんですね。

ICTやAIとかって聞こえは良いですし、実際に役立つアイテムですが、結局は現場の先生の力が必要なんですよ。

だからこそテクノロジーで教育をアップデートするとともに、指導力などはProgressTimeで先生の力を伸ばしていきたいと思っています。

既存の自立学習塾は形式にとらわれて運営した結果、成績が上がらず評判が良くないと耳にしますが、ICTツールを使ったりProgressTimeを用いた対話学習を通して本当の自立学習を促していきます!

夏期講習の挑戦結果を報告します

今回のatomを使用した夏期講習の挑戦結果を随時Facebookで報告していただけるということでした。

もしatomやメイツの夏期講習に興味のある方は遠藤さんのFacebookアカウントをフォローください。

編集後記

遠藤さんのインタビューいかがでしたでしょうか。

今話題のICTですが、何か取り入れたからといって全てがよくなる訳ではない。ということを改めて認識させられました。当たり前ですが、そんな魔法のような話はありません。

どのような目的でなにをイメージしてICTを使っていくのか。これをしっかりと考える必要がと思います。

テクノロジーが発達していく社会の中でどうテクノロジーを活用していくかは、今後重要な課題となりそうですね。

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